石井準一議員の政治活動総覧(2015–2025)

概要

石井準一(いしい・じゅんいち)議員は自由民主党所属の参議院議員で、千葉県選挙区選出のベテラン政治家です¹²

1957年11月23日、千葉県茂原市生まれで、地元県立長生高校卒業後、伝説的政治家・浜田幸一衆院議員の秘書を11年間務めた経歴があります³⁴。29歳で千葉県議会議員に初当選し以来5期連続当選、20年にわたり県政に携わりました⁵⁶

2007年に参議院議員に転身して国政へ進出、以降2013年・2019年と当選を重ね、現在まで参議院議員3期・通算在職18年を数えます⁷⁸

党内では参議院幹事長代理や参院選挙対策委員長代理など要職を歴任し、参議院予算委員長や国土交通委員長など国会内の要職も務めました。特に国会対策畑が長く、2021年から参議院国会対策委員長に就任し、参議院の議院運営委員長も務めるなど参議院運営の中枢を担っています¹⁰¹¹

地元千葉県連では強い影響力を持ち、自身の後援組織「石井派」を束ねるなど地方政界にも太い人脈があります¹²。本レポートでは2015年から2025年6月までの10年間に焦点を当て、石井議員の政策公約と実績、国会内外での活動、発言傾向や政治姿勢を多角的に分析します。

長年の経験を背景に"参院のドン"とも呼ばれる石井議員¹³が、この期間にどのような役割を果たしてきたのか、具体的なデータとエピソードを基に詳述します。

1. 選挙公報・マニフェスト分析

石井準一議員は直近では2019年7月の第25回参議院通常選挙で千葉県選挙区から立候補し、約69万8千票を獲得してトップ当選しました¹⁴(当選3名中1位)。

この時の選挙公報やマニフェストから、石井氏の政治信条と重点政策が読み取れます。スローガンとして掲げたのは「千葉力。光り輝く千葉をめざして」というキャッチフレーズで、「千葉の魅力を世界に発信」「信頼と実績」といった言葉が強調されました¹⁵¹⁶

これは、30年以上に及ぶ地元政治での実績への自負と、郷土千葉の発展に尽くす決意を示すものです。公報には、県議会で培った経験を国政に活かし「決断する政治」を行う旨が記されており、安定した政治運営への意欲もうかがえます¹⁷

具体的政策の柱

具体的政策の柱としては、以下のような項目が掲げられました(選挙公報より):

地域経済の活性化 - 企業誘致やインフラ整備による千葉の成長戦略

防災・減災対策 - 首都圏を支える千葉のインフラ強靱化

子育て支援・教育充実 - 少子化対策や教育環境の整備

また党公約の枠組みでは、自由民主党のスローガン「日本の明日を切り拓く。」の下、外交・経済・社会保障など安倍政権の継続政策を支持しつつ、地元千葉固有の課題への取り組みを前面に出していた点が特徴です。

インフラ整備への強いコミット

石井氏のマニフェストで特筆すべきは、インフラ整備による地域振興への強いコミットです。たとえば千葉県を環状に結ぶ首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の整備推進は大きなテーマでした。