宮崎雅夫(みやざき まさお)議員は、兵庫県神戸市出身の農林水産官僚出身者で、2019年7月の第25回参議院選挙で自由民主党から比例代表で初当選した参議院議員(現在2期)です¹²。
所属派閥は二階派解散後、現在は無派閥。農林水産省で地域整備課長等を歴任後、2019年に政界入りし、農業・農村振興を信条に活動してきました。初当選以来、参議院農林水産委員会や国土交通委員会などに所属し、2021年10月6日から2022年8月まで農林水産大臣政務官として政府側の答弁も経験しました。
2024年11月11日には参議院農林水産委員長に就任し、党内では農林部会副部会長や水産調査会副会長など農業・水産政策の要職を担っています。本レポートでは、宮崎議員の2015~2025年における政治活動を、選挙公約の分析から立法・発言活動、党内役割、政治資金、SNS発信、そして公約実現度まで包括的に検証します。
有権者が宮崎議員の歩みを深く理解し評価できるよう、事実に基づき丁寧に描写します。
宮崎雅夫議員は参院選初当選時(2019年)から一貫して「農山漁村は日本の命綱」という信念を掲げています。直近の2022年7月の通常選挙でも、選挙公報やマニフェストで「活力ある農林水産業と農山漁村を目指して」とのスローガンを打ち出し、農業基盤整備や食料安全保障を柱とする8項目の公約を示しました³。
その8つの目標には以下が含まれます:
(1) 土地改良予算の確保と制度充実
(2) 儲かる農業の実現による食料安全保障の強化
(3) 農地と水利の保全と土地改良区の運営基盤強化
(4) 自然豊かな暮らしやすい農山漁村づくり
(5) 自然災害への備えと迅速な復旧
(6) 男女共同参画で誰もが活躍できる農村
(7) 森林整備と林業振興による利益還元
(8) 水産業振興と漁村の活性化
例えば「土地改良の2本柱『整備』と『保全』を強力に推進」や「ため池の防災対策、田んぼダムによる治水」など、専門用語も交えて官僚出身らしい緻密な政策を訴えています。