青島健太(あおしま けんた、1958年生まれ)は、日本維新の会所属の参議院議員(比例区選出、1期)です。新潟県新潟市に生まれ、幼少期より埼玉県草加市で育ちました¹。
春日部高校から慶應義塾大学法学部政治学科へ進学し、1981年に卒業後は株式会社東芝に入社しました²。その後、1985年にプロ野球・ヤクルトスワローズに入団し、初打席初本塁打という快挙も成し遂げました¹。
1989年の現役引退後はオーストラリアで日本語教師を務め、帰国後にスポーツライター・キャスターとして活躍し、多くのスポーツ番組やコラムで発信を続けました¹。スポーツ振興に深く関わり、日本オリンピック委員会(JOC)の委員や笹川スポーツ財団の理事などを歴任し、地域活性化にも取り組んできた経歴があります²。
政治の世界へは比較的遅い参入でしたが、2019年に埼玉県知事選挙に無所属(自民党・公明党推薦)で立候補し、健闘の末に86万6021票を獲得するも惜敗しました¹¹。この経験を経て、2022年夏の第26回参議院議員通常選挙において日本維新の会から比例代表候補として立候補し、7月10日の投開票で初当選を果たしました。
得票数は33,553票で、維新が獲得した比例8議席中の最下位当選(8位)となりました¹²。64歳で初当選という異色の経歴ながら、スポーツ界の知名度や幅広い人脈を背景に国政に挑戦し、1期目の任期をスタートさせました。在職期間は2022年7月26日から現在まで続いており、執筆時点(2025年6月)で当選から約3年が経過しています。
国会では、日本維新の会・参議院会派「教育無償化を実現する会」に所属し、参議院では国土交通委員会理事、議院運営委員会委員、政治改革に関する特別委員会委員、資源エネルギー・持続可能社会に関する調査会理事などを務めています³。
委員会理事として国土交通行政やエネルギー政策の調査に積極的に関与し、また特別委で政治改革の議論にも加わるなど、幅広い分野で存在感を発揮しています。こうした役職配置から、インフラ整備や環境エネルギー問題、そして政治制度改革といったテーマに取り組む機会が多く、議員としての専門性を模索する姿がうかがえます。
本レポートでは、2015年から2025年6月15日までのインターネット上で確認できる青島議員の政治活動について、選挙公約から国会内外の活動まで詳細に検証し、その全体像を描き出します。
青島健太議員が直近で掲げた公約の特徴として、「次世代のための改革」を前面に押し出した点が挙げられます。2022年参院選の選挙公報や本人の公式サイトを見ると、「青く健やかな明日をつくる」というキャッチフレーズが強調されていました。
ここでいう"青く"とは、環境や清潔さの象徴であり、自身の苗字「青島」にもかけて「澄んだ社会」をイメージしています。また"健やかな明日"には、子どもたちを含む次世代が心身ともに健やかに暮らせる未来を作りたいという願いが込められています。
スポーツライター出身らしく、「スポーツの力で日本を明るく元気にする」という訴えも掲げられ、東京五輪のレガシーを地域スポーツ振興に活かす決意を示していました。環境問題への強い関心も公約の柱で、「世界に誇る環境立国を目指す」として自然環境保護や脱炭素社会への意欲が綴られています。
維新公認候補として、党の掲げる改革路線・成長戦略も青島氏のマニフェストに色濃く反映されました。具体的には「身を切る改革」のスローガンのもと、政治家自身の歳費削減や議員定数是正など政治改革へのコミットメント、教育の完全無償化や給付型奨学金拡充といった教育改革、そして「大胆な減税による景気刺激策」など経済政策も訴求していました(維新政党の基本政策に準拠)。