串田誠一(くしだ せいいち)議員は、日本維新の会所属の参議院議員(比例区選出、1期)であり、元衆議院議員(比例南関東ブロック選出、1期)です¹²。
1958年6月20日に東京都大田区に生まれ、法政大学法学部を卒業後、1984年に司法試験に合格し1987年に弁護士登録した弁護士でもあります³。2006年から2016年3月まで法政大学大学院で教授を務め、政治の道を志し、2003年に民主党公認で神奈川県議選に挑戦するも落選しました⁴。
その後、大阪維新の会(現・日本維新の会)に参加し、2016年参院選(比例区)に維新公認で立候補しましたが18人中最下位で落選⁴。翌2017年の第48回衆院選では神奈川6区から維新公認で出馬し、小選挙区は3位落選でしたが惜敗率28.304%で比例復活し初当選を果たしました⁵。
衆議院議員として1期務めた後、2021年衆院選で議席を失います。しかし諦めずに2022年の第26回参議院選挙に維新から比例区で出馬し、全国比例で当選して国政に復帰しました⁶。
在職期間は衆議院が2017年10月〜2021年10月、参議院が2022年7月〜現在までとなっており、通算当選回数は2回(衆参各1期)です⁷。党内では動物愛護関連の議員連盟で役職を務めるほか、参議院では環境委員会理事や外交安保調査会理事など要職も担っています⁸。
本レポートでは、2015年から2025年6月までの10年間におよぶ串田議員の政治活動を網羅的に分析し、有権者がその人物像と実績を立体的に理解できるようまとめます。
串田議員の直近の公約を見ると、何よりもまず動物愛護を前面に掲げている点が特徴です。2022年参院選の全国比例候補として彼が訴えたスローガンの一つが「#動物はモノじゃない」でした⁹。
これは「明治以来120年間変わっていない民法85条(動物は『物』と規定)を改正すべきだ」という主張で、ペットや動物を法律上「命ある存在」と位置づけ直すことを目指すメッセージです。実際、選挙戦では犬や猫の写真をあしらった街宣カーで全国を遊説し、「犬や猫は自ら戦えない。皆が納める税金は皆が幸せになるために使うべきで、その税金で殺処分が行われている現状は放置できない」と訴えるなど、動物の命を守る政策に強く焦点を当てました¹⁰。
公約の柱として掲げたのは:
これらを動物愛護管理法や民法改正によって制度化する決意を明確にしていました¹¹。
もっとも、串田議員のマニフェストは動物だけに留まりません。弁護士出身らしく法制度の近代化や国民の権利拡充にも強い関心を示し、例えば選択的夫婦別姓の導入に賛成し「社会の混乱を防ぐためにも別姓を選べるようにすべきだ」との立場を取ります¹²。