大津力(おおつ・つとむ)氏は、参政党所属の政治家で、埼玉県飯能市出身。1971年9月8日生まれの53歳(2025年時点)で、駿河台大学経済学部を卒業後、学習塾経営に携わり、平成25年(2013年)に飯能市議会議員に初当選し以後3期12年間務めました¹。
市議時代には2018年に飯能市議会副議長、2019年には広域斎場組合議会議長を歴任し²、地域活性化策として「農のある暮らし『飯能住まい制度』」の創設を提案して人口増加に貢献するなど、市政発展に尽力しました³。
2022年に参政党に入党し、埼玉県第9区支部長兼「国政改革委員」として国政挑戦を表明⁴。2024年の衆議院選挙では北関東ブロック比例に立候補するため3期務めた市議を辞職し⁵、現在は2025年夏の参院選埼玉選挙区への出馬に向け精力的に活動しています⁶。
在職期間中および分析対象期間(2015–2025年)の政治活動の全体像を、以下に詳細にまとめます。
大津氏の直近の選挙公報・マニフェストには、教育・健康・経済に関する大胆な改革案が並びます。スローガンは「まず地域、まず暮らし」で⁷、「日本再興に残りの人生の時間を費やす!」との決意を掲げ⁸、地元愛と国家再興を両立させる情熱をアピールしています。
政策の柱として第一に教育改革を据え、幼稚園から大学まで一貫して個性を伸ばす学びへの転換や、小中学校への飛び級導入、大学無償化(学費は国が全額補助)など、人材育成への大胆な投資を謳いました⁹。
併せて「日本人として誇りの持てる歴史教育」の推進も掲げており、伝統や愛国心を重んじる姿勢がうかがえます¹⁰。
第二に医療・健康分野では、「対処療法から根本治療の医療へ」の転換を唱え、食育の推進や予防医療に重点を置くことで国民の健康増進と医療費削減を目指すとしました¹¹。
具体的には「国民が健康になり医療費が減れば、その分医療機関に報酬が入るインセンティブ制度」を導入し、医療提供者にも健康づくりの成果を還元すると提案しています¹²。
第三に経済・財政政策として、大胆な消費税減税を主張しました。消費税率の大幅引下げによって家計を支援し、その減収分はインフレ率2%に達するまで国債発行で賄うと明言しています¹³。これは「物価高から国民生活を守るためには思い切った減税も辞さない」という積極財政志向を示すものです。
一方で国防・外交では、「兵器増強のみに頼らない国防」として軍事偏重を戒め、情報戦・経済戦の強化を提唱しました¹⁴。さらに「西側に偏らない中立外交」を掲げ、米欧一辺倒ではなく多角的な外交関係構築を目指す立場を取っています¹⁵。
地方経済についても「管理放棄された森林・農地の国有化」や「一次産業の保護・育成」を政策に盛り込み¹⁶、食料自給や環境保全にも力を注ぐ考えです。