西山頌秀(にしやま・のぶひで、1986年10月8日生まれ)は、日本共産党所属の政治家で、京都府出身です¹²。
立命館大学文学部を卒業後、京都府学生自治会連合の委員長や京都民報の記者、党伏見地区常任委員などを務め、2019年に京都府議会議員(伏見区選出)に初当選しました³。府議会では1期在職し、2023年4月まで活動しています⁴。
その後、2021年10月の第49回衆議院議員選挙では京都3区から日本共産党公認で立候補し、19,002票(得票率10.84%)を獲得しましたが落選しました⁵。国政選挙での当選経験はなく、2024年以降は次期衆議院京都3区候補および2025年7月実施予定の参議院選挙比例区予定候補として活動しています⁶。
本稿では、2015年から2025年6月までのインターネットで確認できる西山氏の政治活動記録を総覧し、有権者がその人物像と政策スタンスを立体的に理解できるよう分析します。
西山氏の直近の公的な選挙公報(2021年衆院選および2022年参院選比例名簿)を分析すると、日本共産党の政策綱領に沿った平和主義と暮らし重視の姿勢が鮮明です。
スローガンとしては「消費税の減税で暮らし応援」「憲法9条を守りぬく平和外交」「原発ゼロで命と環境を守る」といったメッセージが強調されました。
公約の柱には、家計負担を軽減する消費税減税や社会保障の充実、若者世代への教育費負担軽減・奨学金減免、そして気候変動対策としての脱炭素・原発廃止などが掲げられています。
例えば、西山氏は子育て世代の父親でもあり「本気の子育て支援」を訴えており、児童手当拡充や教育無償化への意欲がうかがえます⁷。また、長年党が主張する企業・団体献金の禁止や政治倫理の確立も公約に含まれています。
選挙公報中で頻出したキーワード上位には、「消費税」「平和」「憲法」「原発」「子育て」「教育」「賃金(最低賃金)」「社会保障」などが並んでいたと考えられます。
これらの言葉から読み取れるのは、西山氏が一貫して庶民の暮らしと平和憲法を守る立場に立ち、国のあり方を大きく転換する改革(大型開発より福祉優先、軍事より暮らし優先)を目指していることです。
重点分野はまさに日本共産党の基本路線である反戦平和と生活支援であり、若者・子育て支援策の強調には自身が30代で3人の子を育てる生活者であることも反映されています²。
西山氏は国会議員の経験がないため、国会における法案提出や賛否の記録はありません⁵。提出法案数は0本で、国政での立法実績は皆無です。
ただし地方議員として京都府議会で活動した経験から、地域課題や生活現場の声を政策に反映しようと努力してきました。
府議会では、2022年12月の代表質問で新型コロナ感染症への医療体制整備や物価高騰から府民生活を守る緊急対策、「本気の子育て支援」として子どもの医療費・教育費負担軽減、さらには介護保険改悪の中止や水道民営化反対など、多岐にわたるテーマを取り上げました⁷。
このように地方レベルではありますが、自身が掲げた政策を議会質問や提言という形で実行に移しています。
また、国政への挑戦では、公約実現に向けて関連法案へのスタンスを明確にしています。たとえば、防衛費増額の財源確保のための増税案には反対姿勢を示し、一貫して大企業優遇是正と庶民減税を主張しました(石破茂内閣総理大臣による消費税減税に関する発言には強く反発しています⁸)。