園田修光(そのだ・しゅうこう、1957年3月13日生まれ)は自由民主党所属の政治家で、鹿児島市出身です。日本大学法学部を卒業後、鹿児島県議(2期)、衆議院議員(1期)、元参議院議員(比例代表、1期)を歴任しました¹。
社会福祉法人旭生会理事長など福祉分野の現場経験を経て国政に入り、参議院厚生労働委員長や災害対策特別委筆頭理事など要職を務めた実力派です。分析対象期間の2015年から2025年にかけて、園田氏は参議院議員として2016年から2022年まで6年間活動し、2022年7月の参院選で落選しました。現在は2025年の参院選鹿児島選挙区への立候補に向けて地域を奔走しています²。
福祉・医療から防災、地域経済まで幅広い課題に精通し、"介護の現場の代弁者"として現場主義を掲げてきた人物です。
園田氏は直近の2022年参院選で「決断と実行。暮らしを守る。」をスローガンに掲げ、介護・福祉の充実を前面に押し出しました³。選挙公報や政策集では「元気なかごしま、元気なニッポン!」をキャッチコピーに、地域資源を活かした地方創生と社会福祉の強化を訴えています。
特に介護・高齢者福祉を核に、以下の4本柱を示しました:
これは、彼自身が介護施設長や全国老人福祉施設協議会の役員を務めた経歴を反映したもので、介護現場の処遇改善や災害対策、地方振興、環境調和型経済という重点分野が浮き彫りになります。
実際、選挙公約で頻出したキーワードは「介護」「福祉」「高齢者」「子育て」「災害」「鹿児島」「経済」「環境」などであり、地域に根差した社会保障と安心安全な暮らしの実現に重きを置いていることが読み取れます。
園田氏の政治姿勢は一貫して生活者目線であり、弱者支援や地域防災を軸に据えた「地に足の着いた保守政治」を体現するものと言えます。
園田氏は参議院厚生労働委員長など与党議員として政府提出法案の審議に深く関与し、自ら立法提案者となった議員立法は多くないものの、福祉・防災分野で重要な役割を果たしました。
2016年7月に参院議員就任後、社会保障や災害対応に関する法案審議で与党側の論陣を張り、2018年の「働き方改革関連法」審議では参院本会議で自民党を代表し賛成討論に立ちました⁴。
また同年の臨時国会では参院厚労委筆頭理事として、障害者雇用水増し問題の追及や水道法改正、入管法改正(外国人受け入れ拡大)といった重要課題の審議を取り仕切りました。これらは与党議員として政府提出法案を円滑に成立させる使命を担ったもので、園田氏の調整力と専門知識が光る場面でした。