高木かおり(本名:高木佳保里)は大阪府堺市出身の参議院議員(日本維新の会所属)で、現在2期目を務めています¹。1972年生まれ(53歳)で、三菱信託銀行勤務を経て政治の道へ進みました²。
2011年に堺市議会議員(自民党公認)に初当選し、2015年に再選³。地方政治では教育無償化や子育て支援に取り組み、"声なき声に寄り添う"「ママ政治家」として活動しました⁴。
しかし大阪都構想を巡り維新と対立していた経緯もありましたが、2016年に自民党を離党しておおさか維新の会(現・日本維新の会)から参院選に出馬し、周囲の反発を乗り越えて初当選しました⁵。
以後、大阪府選挙区選出の参議院議員として在任(2016年7月~)し、2022年の第26回参院選では大阪選挙区でトップ当選(862,736票、候補18人中1位)を果たしています⁶。
所属政党の日本維新の会では女性局政調会長などを歴任し、2022年9月からダイバーシティ推進局長として女性や多様性政策を統括、さらに2024年12月には参議院国会対策委員長に就任して党の国会運営の一翼を担っています⁷。
本レポートは、2015年から2025年6月までの高木議員の活動を網羅的に分析し、有権者がその歩みと成果を立体的に理解できるようまとめたものです。
高木議員は直近の2022年参院選で、「大阪、日本の未来は維新が創る。すべては次世代のために。」をキャッチコピーに掲げました(大阪発の維新改革で日本の未来を切り拓く、とのメッセージ)⁸。
実際、公約の柱も「次世代のための改革」に集中しており、子育て支援と教育改革が目玉でした。選挙公報では「教育無償化の徹底」を大きく打ち出し、幼児教育から高等教育まで家計負担を減らすこと、奨学金の拡充によって経済的理由で進学を諦める若者をゼロにすることを約束しています⁹。
また「どの世代でも学び直しができる社会」を目指すとして、リカレント教育(社会人の学び直し)の制度化にも言及しました⁴。
さらに「働く女性が活躍できる環境」づくりも公約の柱です。具体的には産休・育休取得の推進や柔軟な働き方支援、待機児童解消策の継続など、女性の就労と子育ての両立策に力点を置きました¹⁰。
このほか、地方行政の効率化や政治改革(議員定数削減・歳費カット等)も訴求点でしたが、やはり重点は教育と子ども政策に置かれていた印象です⁹。
選挙公報のテキストから頻出上位語を見ると、「子育て」「教育」「無償化」「女性」「次世代」「支援」「改革」「大阪」「社会」「学び」等が目立ちました(※公報テキストを分析したトップ10語)⁹。
これらの言葉から、高木議員の政治姿勢が浮かび上がります。すなわち「次世代のための教育・子育て支援」を最優先課題に据えつつ、自身が大阪から出ていることもあって地域主導の改革志向(大阪発の改革)や政治・行政の無駄削減(改革)が重要テーマとなっています。
実際、「教育無償化」は維新の党是でもあり⁴、彼女自身2人の娘を育てた経験から"教育にお金がかからない社会"への情熱が感じられます。また「女性」「子育て」という単語の頻出からも、女性の視点を強調していることが伺えます⁹。
総じて、高木議員の公約は「現役子育て世代の代表」として、教育と家庭支援の充実を訴える内容であり、有権者にもそれが明確に伝わる構成でした。