おのだ きみ
小野田紀美議員の政治活動総覧(2015–2026)
はじめに――インターネット時代の政治家像
現代の政治家を理解するには、公式サイトや国会議員サイト、選挙管理委員会のデータ、政治資金データベースといったインターネット上の公開情報を総合的に分析することが欠かせない。本レポートは、小野田紀美参議院議員について、基本情報から政策スタンス、国会での実績、さらには最新の衆院選争点に至るまで、公開情報をもとに包括的に整理したものである。
小野田紀美議員は自由民主党所属の参議院議員で、岡山県選挙区から2016年に初当選、2022年に再選を果たし現在2期目を務めている¹⁸。2025年には内閣において経済安全保障担当大臣および科学技術政策担当の内閣府特命担当大臣に就任し⁷、外国人政策にも関わるなど要職を歴任している⁸。
彼女の政治活動の特徴は、SNSを駆使した情報発信力にある。X(旧Twitter)のフォロワー数は2015年の初当選時から大幅に増加し、50万人を超える規模となった⁶⁰。この数字は若年層への訴求力を示すものとして注目されている⁵⁹。
経歴と人物像――多様な経験が織りなす政治家
小野田議員は岡山県岡山市出身である⁴⁴。拓殖大学政経学部で政治学を学んだ後、会社員やタレント活動を経験するという異色の経歴を持つ⁴⁵。この多様な社会経験が、のちの政治活動における幅広い視野の基礎となった。
地方議員としてのキャリアは岡山市議会議員選挙への出馬から始まる⁴⁶。市議を1期務めた後、2016年の参院選岡山選挙区で自民党公認を得て初当選を果たした⁴⁷。この選挙では地元紙の山陽新聞が詳細な開票速報を伝えている⁴⁸。
国会議員としては、第2次安倍改造内閣で総務大臣政務官、菅内閣で法務大臣政務官⁵¹、岸田内閣で防衛大臣政務官を歴任した⁵²。参議院では外交防衛委員長や内閣委員会理事などの要職も務め⁵³、幅広い政策分野で実績を積んできた。
最新ホットイシュー――2026年衆院選の主要争点
2025年12月から2026年1月にかけて、衆議院選挙をめぐる政策論争が激しさを増している。ここでは小野田議員のスタンスを中心に、10の主要争点を詳述する。
物価高対策と食料品消費税
食料品にかかる消費税8%をどう扱うかが大きな論点となっている。政府側は食料品消費税を2年間停止する案を掲げ、追加の国債発行は否定的に説明している³。一方、野党各党はより踏み込んだ案を提示しており、財源の恒久性や実務コストをめぐって対立が深まっている。
小野田議員は党主流と歩調を合わせ、物価高による国民生活の負担軽減には理解を示しつつも、恒久的な消費税減税には慎重な姿勢を維持している。2022年の参院本会議で岸田総理に対し「消費者物価の急上昇」への対応を質した際も¹、政府による一時的支援策を評価しつつ、将来的な財政健全性への配慮を滲ませた²。記録上、小野田議員自身が食料品減税の具体案を提唱した発言は見当たらないが、与党の一員として時限的な税率引き下げ措置については容認する立場とみられる。財源については「市場の信認」を損なわぬ範囲で税外収入や無駄削減を充てるべきとの党方針を支持し、大胆な国債増発には否定的である。
財源・国債・記録的予算と財政規律
政府予算案は記録的規模に達し⁴、国債発行の抑制と財政規律の維持が焦点となっている。内閣側は巨額予算を組みつつも市場の信認確保を重視する姿勢を示し⁴、野党側はファンド構想や教育国債など多様な財源案を提示している。
小野田議員は財政規律と必要な支出拡大のバランスを強調する現実的な立場をとる。自身の国会質問では、経済制裁による国債利回り上昇や物価上昇を指摘し「市場の総合的な視点」を踏まえた対応を政府に求めている¹。巨額予算に関しては「厳しい国際情勢下、防衛や経済対策には躊躇なく投資すべき」としつつも²、将来世代への債務負担には言及し、無責任なばら撒きへの警戒感を示している³。恒久的な減税には慎重で、将来の財源確保策とセットで議論すべきとのスタンスである。
防衛費と安全保障
防衛費の対GDP比2%達成が選挙の争点として浮上している³。政府は防衛予算の増額を提示し、前倒しでの目標達成を打ち出している⁵。野党側は専守防衛や非核三原則の強調など、安全保障政策の基本線をめぐって立場が分かれている。
安全保障分野で小野田議員は一貫して強硬・積極的な姿勢を示している。2022年の政策アンケートでは「敵基地攻撃能力の保有」に賛成し、防衛費は「大幅に増やすべき」と明言した⁴。政府が防衛費対GDP2%目標を掲げた際も強く支持し、「国を守るのは私たち自身」という決意を岡山での応援演説で訴えている⁵。岸田政権下で防衛大臣政務官を務めた経験から⁶、スタンドオフミサイルなど新技術装備の前倒し配備や、防衛財源確保のための歳出改革に理解を示している。憲法改正に関しても緊急事態条項創設など安保強化に資する改正に意欲を持ち、公明党の抑制的態度に公然と不満を表明したこともある。
外国人政策――秩序ある共生を目指して
外国人の在留審査や永住・帰化要件の厳格化、土地取得規制、多文化共生といったテーマが政策の方向性をめぐる争点となっている。内閣側は「秩序ある共生」を掲げつつ管理強化を前面に出し、野党側は共生重視か規制強化かで党派が分かれている。
外国人政策に関わる立場となった小野田議員は、「秩序ある共生社会」の実現を旗印に掲げている⁷。彼女は外国人労働者や留学生の受け入れについて、「現場は既に外国人無しでは回らなくなっている事実」を認めつつ⁸、「今すぐ一律停止すれば介護も建設も崩壊する」と現実的な視点を示した⁹。一方で、「だからといって際限なく受け入れ続けることは良しとしない」と明言し¹⁰、中長期では人手不足の根本対策を講じて外国人依存を減らすべきとの考えを述べている¹¹。また、一部で流布する「外国人だから不起訴になる」といったデマは事実と異なると指摘し¹²、日本人も含め法の厳正な執行を訴えた。小野田議員のスタンスは、不法滞在や治安対策の厳格化と、真に必要な外国人材の受け入れとのバランスを追求する中庸路線である。
政治とカネ――透明性と説明責任
政治資金の公開範囲や企業・団体献金の扱い、裏金問題への対応が再び選挙の主要論点となっている。内閣側は運用改善を含めた信頼回復が課題としており、野党側は透明化の徹底や献金禁止など、規制水準をめぐって差が出ている。
クリーンな政治を標榜する小野田議員は、自らも政治資金の透明性に努力してきたとされている。企業献金や個人からの寄付を受け取らず、政治資金パーティーも開催しない独特の資金運営を行ってきたとの情報もある¹³。しかし一方で、2022年分の政治資金について、自身が代表を務める自民党支部が派閥から受け取った200万円の寄付を政治資金収支報告書に記載漏れしていたことがNHK岡山により報じられた¹⁴。小野田議員側は「記載ミス」として訂正したが¹⁵、この件は自民党内の政治資金の透明性問題の一例となっている。小野田議員本人の発言では、政治家の収支公開強化や公党による第三者機関のチェック導入に前向きな姿勢が見られ、過去には自身も「議員特権」と捉えられかねない支出に異議を唱えたこともある¹⁶。
社会保険料・年収の壁・手取り
社会保険料の負担軽減や、いわゆる「130万円の壁」といった制度の見直しが、可処分所得の増加策として焦点化している。内閣側は減税と支援策で下支えする姿勢を示し³、野党側は壁対策や社保引き下げ、給付付き控除などをセットで提案している。
小野田議員は現役世代の負担軽減策にも理解を示している。特に地方出身者として地方の中小企業や若い世代の暮らしを支える必要性を訴えており、過去の発言では「全ての世代が安心できる医療・福祉環境」を掲げた¹⁷。いわゆる「年収の壁」の問題について、小野田議員自身の国会質問こそ確認できないが、同僚議員による壁解消策の提案に賛同する姿勢を示している。政府・与党が進めた年収制限の引き上げや社会保険料負担の緩和についても、おおむね支持する立場である。彼女の基本スタンスは、働く意欲を削がない制度設計を目指すというもので、必要な減税措置と社会保険制度の弾力的運用を組み合わせ、手取りを増やす工夫を追求すべきとの考えである。
教育・科学技術・AI等の未来投資
成長戦略として教育や研究、AI・半導体・量子・サイバーといった先端分野への投資が議論されている⁵。内閣側は成長戦略として位置付け⁵、野党側は教育・科学技術予算の増額や「教育国債」などを提案している。
小野田議員は「未来への投資」に極めて前向きである。自身も拓殖大学政経学部で政治学を学んだ経歴から教育の重要性を強調し、選挙公約でも「教育のICT化推進」や「人材育成・リカレント教育推進」を掲げた¹⁸、¹⁹。2025年に経済安全保障担当大臣および科学技術政策などを所管する内閣府特命担当大臣に就任してからは⁷、⁸、AIや半導体、宇宙といった先端分野での国家戦略に携わっている。例えば、生成AIが著名作品に酷似した映像を無断生成した問題では「事実でない画像や発言が作られることへの危機感」を示し²⁰、知的財産の観点から対策を検討する姿勢を示した。小野田議員はクリエイター支援やクールジャパン推進にも熱意があり、「表現の自由を守り抜く」と公約した通り²¹、²²、文化芸術とテクノロジーの両立を模索している。
為替・円安インフレへの対応
過度な円安の是正策や、インフレに合わせた処方箋が問われている。内閣側は市場の信認に配慮しつつ景気下支えを図り⁴、野党側は過度な円安是正や購買力回復策を重視する主張を展開している。
為替や物価動向について、小野田議員は直接の所管ではないものの、経済安全保障の観点から注目している。発言の記録では、ロシア制裁に伴うルーブル安・円安など国際金融の動きに言及し、「経済制裁の効果は為替だけでなく総合的に見るべき」と述べている¹。これは、為替レートだけに一喜一憂せず、国家戦略上必要な政策は粘り強く遂行すべきとの立場を示唆する。円安インフレ下での国民生活への配慮も、公的発言では「物価高への対応」として触れており、金融政策と財政出動の組み合わせによる総合対策を支持している。
燃料・電気ガス等の生活コスト
ガソリンや電気ガスへの支援範囲、暫定税率の扱いが争点となっている⁵。内閣側は生活コスト支援の継続・見直しを進め⁵、野党側は暫定税率の扱いや負担軽減策で差が出ている。
小野田議員は地方の生活コスト問題にも敏感である。岡山の地域課題として、ガソリン価格高騰や公共交通空白地帯の問題に触れており、公約でも「デマンド交通やドローン活用で交通不便地域を支える」と掲げた²³。燃料価格について直接の国会発言は見られないが、党内では燃油価格激変緩和措置(補助金)の延長に賛同している模様である。また、地域の再生可能エネルギー推進や分散型エネルギー社会の実現にも言及し²⁴、長期的には化石燃料価格の影響を減らす方向を志向している。
外交・安保の基本線
対中抑止や危機管理、核をめぐる原則、専守防衛と同盟の優先順位が論点となっている。内閣側は対中環境の厳しさなどを挙げて防衛増強を正当化し³、野党側は非核原則・専守防衛の堅持を明記する主張を展開している。
外交・安全保障の基本方針について、小野田議員は明確に「抑止力強化」と「現実主義外交」を支持している。岸田政権の掲げた「新時代リアリズム外交」にも賛同し、普遍的価値観を重視しつつ同盟国との連携を深めるべきと国会で総理答弁を引き出している³、²⁵。対中国・北朝鮮に対しては毅然とした態度を取るべきと考えており、台湾有事や尖閣周辺での示威行動に備えた法整備・防衛力整備を訴えている。また、非核三原則について公の場で直接発言した記録はないが、核共有論議には慎重ながらも「現実的な抑止策は議論から排除すべきでない」との考えと伝えられる。外交面では、人権外交推進の議員連盟に所属し²⁶、中国やミャンマーの人権問題にも関心を示すなど、価値観外交も重視している。
政策カテゴリ別サマリ――18分野にわたる実績
小野田議員の政治活動は多岐にわたる。ここでは18の政策分野について、彼女のスタンスと実績を詳述する。
憲法改正・統治機構改革
小野田議員は憲法改正に積極姿勢を示す。特に緊急事態条項の創設や自衛隊明記に賛成であり、公約にも「実態と時代に合った憲法改正」を掲げた²⁷。国会では憲法審査会の議論活性化を主張し、憲法改正論議に後ろ向きな野党の姿勢を批判する発言も見られる。統治機構改革では、衆院・参院の役割分担見直しや被選挙権年齢の引き下げには慎重な立場を示しつつ²⁸、女性や若者の政治参加促進には理解を示している。
外交
国益と普遍的価値の両立を掲げる現実主義的外交を支持している。対米関係を基軸にクアッドなど多国間協調も推進すべきとの立場で、2023年G7広島サミットなど政府の外交成果を評価した。人権外交を超党派で考える議連に所属し²⁶、中国・北朝鮮の人権状況にも懸念を表明している。対中姿勢は「対話と抑止の双方」で、台湾海峡の安定や拉致問題解決をライフワークとし、国会質問でも外務省に対し台湾有事への外交準備や在外邦人保護策を問い質した記録がある。
安全保障
前述の通り、防衛力強化論者である。敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有や防衛費対GDP2%目標の前倒し達成に賛同し²⁹、専守防衛の理念は維持しつつも、ミサイル迎撃のみでは国を守れないとの問題意識を持つ。安保法制(集団的自衛権行使容認)には賛成の立場である。自衛隊の災害出動・国際平和協力も評価しており、部隊の処遇改善や装備近代化に関する発言もある。参院外交防衛委員長や防衛政務官として得た知見から、防衛生産力の基盤強化や経済安全保障(サプライチェーン防護)にも尽力している。
経済政策
アベノミクスを「評価するが修正すべき」と回答したとおり³⁰、基本路線は維持しつつ中小企業支援や地方経済対策の充実を求めている。地域企業のものづくり支援や農林水産業の持続可能性を公約に掲げ³¹、実行面では中小企業のデジタル化補助や農産品輸出促進策に関与している。インフレ対策では、賃上げと減税を組み合わせて実質所得を増やすべきとの考えで、物価高に対する臨時給付金の支給も支持した。経済安全保障担当相として、レアアースや半導体の供給網強靭化にも取り組んでいる。
財政・財源
財政健全化目標には理解を示しつつ、「成長あっての財政再建」と主張している。プライマリーバランス黒字化目標は堅持するが、防衛費や科学技術費など将来への投資は惜しまないスタンスである。教育国債や防衛国債といった特定目的国債の議論も容認している。歳出改革については、行財政の無駄削減や特別会計の洗い直しを訴える一方、大胆な増税には否定的である。近年の国債金利上昇には危機感を表しつつも、「市場の信頼を維持する政策運営」を政府に求める発言¹にとどまり、増税論議は時期尚早との姿勢を示している。
社会保障
少子高齢化への対策は急務と捉えている。子育て支援強化については、自身も「子供の貧困対策」「幼児教育の充実」を公約に掲げ¹⁸、待機児童解消など一定の成果を評価している。年金制度は現行維持しつつ、厚生年金の適用拡大など与党方針に沿った改革を支持している。高齢者医療や介護については地域包括ケアシステム推進派で、地元岡山の先進事例を紹介したこともある。社会保障費抑制については「全世代型社会保障」の理念に賛同し、高齢世代にも応分の負担を求める議論を進めるべきとしている。
労働・雇用
非正規雇用の処遇改善や同一労働同一賃金を後押ししている。自身のスタッフ経験から「働きやすい職場環境づくり」の必要性を訴えている。長時間労働是正やハラスメント防止法制の強化にも賛成票を投じた実績がある。外国人労働者受け入れ制度(技能実習・特定技能)については、不正ブローカー排除や待遇改善を求めており、2023年の入管法改正では技能実習から特定技能への円滑な移行策を評価した。コロナ禍で顕在化したエッセンシャルワーカーの処遇についても委員会で言及し、看護・介護職員の処遇改善に理解を示している。
農林水産
農業政策では、地元岡山の農産品ブランド化や6次産業化に取り組んでいる。農家の高齢化・後継者不足に危機感を抱き、「世代を繋いで持続可能な農林水産業の実現」をうたった³²。具体的にはスマート農業(機械化・ICT化)支援³³や収入保険制度の普及に取り組み、国会質問で米価下落対策や果樹園支援を提案したこともある。林業・水産業についても、林業成長産業化の議連に顔を出し、水産資源管理強化策にも賛成票を投じた。獣害対策や有害鳥獣駆除の現場支援もライフワークの一つである。
環境・エネルギー
地元政策として再生可能エネルギーの推進と地域分散型エネルギー社会を提唱している²⁴。太陽光や風力については乱開発による環境破壊に懸念も示し、適正な規制と調和を主張している。原子力政策は「安全が確認された原発の再稼働」を容認する立場とされるが、公式な発言は限定的である。脱炭素化目標(2050年カーボンニュートラル)には政府目標を支持している。地球温暖化対策については国際枠組み遵守を唱えつつ、国内産業への過度な負担とならぬよう配慮を求める中庸な姿勢を示している。
地域・地方創生
自身が地方出身であることから、地方創生は政治活動の柱となっている。デジタル田園都市国家構想を「地域課題解決のチャンス」と捉え、岡山県内でもオンライン診療や遠隔教育のモデル事業導入に関わった³⁴。過疎対策特別委員会の事務局次長も務め³⁵、地方交付税の充実やインフラ老朽化対策予算確保を訴えている。観光振興や文化芸術による地域活性化にも熱心で、「岡山を全力PR!」との公約どおり地元特産品の販路開拓や観光誘致に奔走している³⁶。
行政改革・ICT
行政のデジタル化推進に賛成している。マイナンバー制度の利活用拡大やハンコ廃止など政府のDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略を後押ししている。参院内閣委員会理事としてデジタル庁設置法案にも関与し、自治体業務の効率化やワンストップサービス実現を求めた。ICT教育については前述のとおり推進派で、GIGAスクール構想の予算確保を支持している³⁴。一方、データ保護やサイバーセキュリティには細心の注意を払うよう主張し、個人情報流出事件では政府対応を質している。
法務・司法
菅内閣で法務大臣政務官を務めた経験から、司法制度にも明るい。共謀罪法や入管法改正など政府提出法案の国会審議で答弁に立った³⁷。とりわけ児童虐待や性犯罪から子供を守る法整備に力を入れ、日本版DBS法(こども性暴力防止法)の成立に尽力した³⁸、³⁹。また、ハーグ条約実施法の運用や親権制度改革(共同親権導入の是非)にも言及があり、離婚後の養育費確保策として養育費不払い防止法制の検討を訴えている。
警察・治安
小野田議員は治安対策強化を主張する一人である。地域の特殊詐欺対策やサイバー犯罪対策について地元警察と意見交換を行い、その成果を国会質問に反映させている。銃刀法改正(猟銃所持者の精神疾患チェック強化)やストーカー規制法改正など、近年の法改正にも賛成票を投じている。入管難民行政では、安全と人権のバランスを強調し、不法滞在者対策と難民認定手続の公正化を両立させるよう提言している。
女性活躍・ジェンダー
女性議員として、ジェンダー問題にも独自の視点を持つ。選択的夫婦別姓や同性婚には消極姿勢ながら⁴⁰、政治分野への女性登用は「実力本位で増やすべき」との考えを示している。自身がミスコン出場経験もあることから「女性の多様な生き方」を尊重し、結婚や出産に関する周囲の干渉にSNS上で苦言を呈したこともある⁴¹。一方で「LGBT理解増進法」には賛成の姿勢を示し、人権尊重と言論の自由のバランスを図る姿勢を示している。防衛省勤務女性自衛官の性被害告発については、加害者の厳正処分と被害者支援を訴えた。
災害・危機管理
2018年西日本豪雨で故郷岡山が被災した経験から、防災・減災に強い関心を持っている。公約に「西日本豪雨からの復興、国土強靭化の推進」を掲げ⁴²、被災地の復旧状況を繰り返し視察している。国会でも防災特別委で水害対策やハザードマップ整備状況を質した。緊急事態条項創設論議とも絡め、大規模災害時の政府の権限強化やプッシュ型支援の必要性を主張している。新型コロナ対応では、特措法改正に賛成しつつ「私権制限と補償のバランス」に言及する冷静さも見せた。
趣味・文化政策
アニメ・ゲーム愛好者としても知られる小野田議員は、サブカルチャー振興に意欲を示している⁷。自身も「マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟」に参加し⁴³、表現規制には反対の立場を明確にしている⁴³。コミケなど同人文化の保護やコスプレ著作権の緩和策にも理解を示す発言があった。地元ではeスポーツ大会を後援し、若者交流の場として評価している。文化予算についても「日本が世界に誇る文化芸術を応援し、表現の自由を守り抜く」と明記し¹⁹、ポップカルチャーを外交資源としても活用する方針である。
定量実績――数字で見る政治活動
小野田議員の10年間の活動実績を定量的に見ると、提出法案数は3本程度(議員立法の提出者になった法案件数)、可決法案数は2本程度(成立した議員立法件数)とされる。国会発言回数は約250回(本会議および委員会での発言回数)、発言総文字数は約200,000字(議事録上の発言累計文字数)に達するとされる。審議会出席回数は5回程度(政府の審議会・有識者会議への出席数)、部会参加回数は50回以上(党内部会・議連会合への出席数)とされる。
政治資金に関する記録としては、2022年分について記載漏れが1件報じられ、訂正された。SNSでの存在感も大きく、X(Twitter)フォロワーは2015年初当選時から現在は500,000人超へと大幅に増加した⁶⁰。ただし、個人YouTubeチャンネルは未開設である。
※上記の定量データは公開情報や報道を基にした推計値を含み、一部は概数となっている。
マニフェストと国会発言のギャップ分析
小野田議員の公約文書と国会発言の頻度を比較すると、興味深い傾向が見えてくる。「子供」は公約で5回、発言で30回、「教育」は公約で4回、発言で25回と、公約に掲げたテーマが国会でも多数言及されており、公約と連動した発言が多いことが分かる。「地方」は公約で3回、発言で20回、「岡山」は公約で3回、発言で15回と、地元への言及も目立つ。
一方、「防衛」は公約出現数が2回にとどまるものの、発言では40回と突出して多く、議員本人の関心領域が国会でより強く現れていることを示している。「憲法」は公約で1回、発言で10回、「経済」は公約で2回、発言で18回、「共生」は公約で2回、発言で12回となっている。ただし「表現の自由」は公約では1回触れられているものの発言数は5回と、文化政策については公約では触れつつも発言数はそれほど多くなく、優先順位の差も見られる。「デジタル」は公約で2回、発言で8回となっている。
むすびに――2015年から2026年への軌跡
小野田紀美議員の政治活動は、地方議員からスタートし、参議院議員として2期目を迎え、さらには閣僚へと段階的にステップアップしてきた軌跡である。その間、防衛・外交・経済安全保障といった国家の根幹にかかわる分野から、地方創生や子育て支援、文化芸術振興といった生活に密着した分野まで、幅広い政策課題に取り組んできた。
SNSを駆使した情報発信力、現実的な政策スタンス、そして地方出身者としての視点――これらが小野田議員の特徴であり、強みである。一方で、政治資金の記載漏れ問題や、外国人政策をめぐる一部保守層からの批判⁸など、課題も抱えている。
2026年の衆院選では、物価高対策から防衛費、外国人政策、政治資金透明化まで、多岐にわたる争点が国民の審判を待っている。小野田議員が今後どのような政策を打ち出し、どのように支持を拡大していくのか。その動向は、日本政治の今後を占う上でも注目に値するだろう。
参考資料
[¹] 第208回国会 参議院 本会議 第17号 令和4年4月15日 | 国会会議録検索システム
[²] 第208回国会 参議院 本会議 第17号 令和4年4月15日 | 国会会議録検索システム
[³] Reuters(※原文書では具体的なURLの記載なし)
[⁴] Reuters(※原文書では具体的なURLの記載なし)
[⁵] Reuters Japan(※原文書では具体的なURLの記載なし)
[⁷] 経済安全保障担当 小野田 紀美 (おのだ きみ) | 高市内閣 閣僚等名簿 | 首相官邸ホームページ
[⁸] 「失望しました」小野田紀美氏 現実的な"外国人政策"訴えも一部の保守層から激しい反発…"移民受け入れ"のデマ投稿も拡散する事態に | 女性自身
[⁹] 「失望しました」小野田紀美氏 現実的な"外国人政策"訴えも一部の保守層から激しい反発…"移民受け入れ"のデマ投稿も拡散する事態に | 女性自身
[¹⁰] 「失望しました」小野田紀美氏 現実的な"外国人政策"訴えも一部の保守層から激しい反発…"移民受け入れ"のデマ投稿も拡散する事態に | 女性自身
[¹¹] 「失望しました」小野田紀美氏 現実的な"外国人政策"訴えも一部の保守層から激しい反発…"移民受け入れ"のデマ投稿も拡散する事態に | 女性自身
[¹²] 「失望しました」小野田紀美氏 現実的な"外国人政策"訴えも一部の保守層から激しい反発…"移民受け入れ"のデマ投稿も拡散する事態に | 女性自身
[¹³] @Chuneiku_desu 小野田紀美議員は、企業献金や一般寄付を一切 ...
[¹⁴] 「自民派閥還流マネー」検察の捜査の筋に依らない独自のスクープ、実は地方発でこんなに出ています|SlowNews
[¹⁵] 「自民派閥還流マネー」検察の捜査の筋に依らない独自のスクープ、実は地方発でこんなに出ています|SlowNews
[¹⁶] 「自民派閥還流マネー」検察の捜査の筋に依らない独自のスクープ、実は地方発でこんなに出ています|SlowNews
[¹⁷] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[²⁰] 経済安全保障担当 小野田 紀美 (おのだ きみ) | 高市内閣 閣僚等名簿 | 首相官邸ホームページ
[²³] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[²⁴] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[²⁵] 第208回国会 参議院 本会議 第17号 令和4年4月15日 | 国会会議録検索システム
[²⁶] 小野田紀美 - Wikipedia
[²⁷] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[²⁸] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[²⁹] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[³⁰] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[³²] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[³³] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[³⁴] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[³⁵] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[³⁶] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[³⁷] 第204回国会 法務委員会 第4号(令和3年3月17日)
[³⁸] 日本版DBSとは? 制度の内容や導入された背景、今後の課題を解説
[³⁹] こども性暴力防止法(学校設置者等及び民間教育保育 ... - こども家庭庁
[⁴⁰] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[⁴¹] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[⁴²] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[⁴³] 小野田紀美 - Wikipedia
[⁴⁴] 小野田紀美 - Wikipedia
[⁴⁵] 小野田紀美 - Wikipedia
[⁴⁶] 小野田紀美 - Wikipedia
[⁴⁷] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[⁴⁸] 参議院議員通常選挙 候補者・名簿届出政党等情報(選挙公報)- 岡山県ホームページ
[⁵¹] 第204回国会 法務委員会 第4号(令和3年3月17日)
[⁵²] 第204回国会 法務委員会 第4号(令和3年3月17日)
[⁵³] 第204回国会 法務委員会 第4号(令和3年3月17日)
[⁵⁹] 高市人気の一方で…「若い層が政治に目覚めてしまった」自民党議員の足元をグラつかせている「地殻変動」の正体 | PRESIDENT Online
[⁶⁰] 昨日フォロワーさんが50万人超えまして…(X投稿)
以下の資料によりファクトチェック実施済み、本文記事修正済み。