すぎもと じゅんこ
杉本純子議員の政治活動総覧(2015–2025)
概要
杉本純子(すぎもと じゅんこ)議員は、2025年7月の第27回参議院議員通常選挙で愛知県選挙区から初当選した参政党所属の参議院議員です¹²。
1977年に名古屋市で生まれ、愛知淑徳大学文学部英文学科を卒業後、中学校・高校の英語教員免許を取得しました³。卒業後は海外25か国以上を旅して価値観を広げ、2002年から夫とともに地元で建設内装業を営みました²。大病を克服した経験から生命や家族の大切さを痛感し、「日本の伝統・文化を守りたい」という思いが政治参加の動機になったと語っています⁴。
2023年頃から参政党の活動に加わり、同党愛知県支部の国政改革委員として政治運動を開始しました⁵。一度は2024年10月の衆議院選挙(愛知3区)に挑戦し17,234票を得ましたが落選⁶。しかし翌年の参院選で531,387票を獲得して愛知選挙区(改選数4)で4位当選を果たし、参政党にとって愛知県で初の国政議席を獲得しました⁷⁸。
本レポートでは、2015年末から2025年末までを分析期間とし、新人議員である杉本氏の政策・議会活動とその背景を包括的に検証します。彼女の経歴や党内役職、当選までの歩み、そして当選後の国会での言動や政治姿勢について、公開情報と追加取材に基づき詳述し、有権者がその人物像と活動実績を理解できるようまとめます。
1. 選挙公報・マニフェスト分析
2025年の参院選に際し、杉本純子氏は「愛する人を守れる政治を」というスローガンを前面に掲げました⁹。選挙公報および参政党公認候補としての政策メッセージには、彼女の政治姿勢が端的に表れています。その柱は大きく三つにまとめられます¹⁰。
減税と積極財政
第一に掲げたのが「減税と積極財政」です¹¹。杉本氏は、消費税のインボイス制度(適格請求書保存方式)の廃止を主張し、「国民の手取りを増やし、日本国内でお金が循環する仕組みを取り戻す」と訴えました¹²。
具体的には、国民負担率を現状の約45%から35%程度に引き下げることを目標とし、財政法第4条の改正や国債発行による積極財政で年4%の経済成長を目指すと明言しています¹³。このように将来不安の解消と経済再生を両立させる財政政策を、公約の筆頭に据えました。
食料自給率100%
第二の柱は「食料自給率100%」という大胆な目標です¹³。杉本氏は日本の食料安全保障を最重視しており、「かつて日本は食料自給率100%の豊かな国だったのに、今や38%に落ち込んでいる」と現状に危機感を示しました¹³。
彼女の提案は、第一次産業(農林水産業)の従事者を国家公務員並みに処遇して安定収入とやりがいを保証し、若者の就農を促進するというものです¹⁴。具体策として、未経験者が農業を学べる制度や奨学金免除を充実させること、農業予算を増やして国産食材を食卓に届けることなどを挙げています¹⁵。
選挙公報でも米や野菜の自給を守る決意を語り、「国民が有事でも飢えない国にする」「安心安全な国産を届ける」と強調しました¹⁶。
治安と平和を守る(外国人問題への対応)
第三の柱として掲げたのが「治安と平和を守る(外国人問題への対応)」です¹⁶。杉本氏は参政党のスローガンである「日本人ファースト」を体現するように、移民受け入れや外国人優遇策の見直しを訴えました。
「移民・難民・過剰な海外からの移住にストップをかけ、日本人の税金は日本人のために使う」と明言し¹⁷、具体的には(1)特定技能制度の再検証による事実上の移民制限、(2)帰化や永住権取得要件の厳格化、(3)外国人による土地・住宅購入の原則禁止、(4)外国人への生活保護支給停止、(5)外国人地方参政権は認めない――といった踏み込んだ政策を掲げました¹⁷。
この強硬とも言える主張の根底には、「日本の治安と暮らしを守るため」という論理を据えています¹⁸。参政党全体としても「日本人主権」「日本人の幸せを第一にする政治」を標榜しており¹⁹、杉本氏のマニフェストはそうしたナショナリズム色を前面に出した内容でした。
以上のように、杉本氏の公約は減税による家計支援と経済成長、食料・エネルギーの自給自足による安全保障、そして外国人依存からの脱却という三点に集中しています。それらはキーワードで見ると「日本」「国民」「守る」「食料」「税」「外国人」などに集約されます。
実際、彼女の政策ページでは「日本人」「日本」といった言葉が頻出し、日本の伝統文化や家族を守る決意が随所に表現されていました²⁰¹⁹。このことから、杉本氏は国家や共同体への愛着と自立心を政治信条として打ち出していることが読み取れます。
「親が子を想い、子が親を想う豊かな日本を」とのメッセージ²¹に象徴されるように、彼女のマニフェストは保守的価値観に根差した家族愛・郷土愛と、経済的な安心を両立させたいという姿勢が際立っていました。
2. 法案提出履歴と立法活動
杉本純子議員の立法活動について、当選直後から2025年末までの期間を振り返ると、議員立法の提出実績はまだありません。これは、彼女が2025年8月に初登院した新人議員であり、国会での活動期間がまだ半年程度と短かったためです。
参議院の公式データベースで彼女の名前が提出者となっている法案を検索しましたが、2015年以降2025年までの間に該当なしという結果でした(この期間、彼女は議員に就任していないか在職期間が短いため当然と言えます)。したがって、自ら法案を起草して提出するというよりは、まず国会審議における質疑や討論を通じて存在感を示す段階にあります。
もっとも、杉本氏は参議院議員として議席を得て以降、国会審議で政策を訴える機会を着実に得ています。2025年秋の臨時国会から冬の通常国会にかけて、彼女は所属委員会で政府提出法案や政策課題に対する質疑に立ちました²²²³。
たとえば2025年11月には農林水産委員会で食料安全保障について質問し、12月には東日本大震災復興特別委員会で防災政策について質疑を行っています。このように委員会質疑を通じて自らの公約に関連するテーマ(食料自給や防災・減災など)を議論に乗せ、政府の見解を質しました。質疑の詳細は後述しますが、彼女がこれらの場で提起した論点は、いずれも選挙中に訴えた政策と軌を一にしています。
法案の賛否行動については、与党提出の主要法案に対し野党議員として反対票を投じるケースが多かったと見られます。特に、防衛費増額に絡む財源確保法案や、物価高対策の予算関連法案など、2025年後半に議論された重要案件では、参政党は独自の立場で政策批判を展開しており、杉本氏も党の方針に沿った投票行動を取ったようです(公式の投票結果に個人名が記録される案件では、参政党所属議員として反対の列に名を連ねています²⁴)。
ただ、参政党は国会内で少数会派(参議院では杉本氏を含め2議席)であるため、杉本氏単独で議決を左右する状況にはなく、可決・成立した法律に彼女の名前が残るものはありません。
今後について言えば、杉本氏は公約で示した政策を具体的な法案として形にする意欲を持っています。例えば本人や参政党は、日本国旗や皇室を侮辱する行為を処罰する「国章損壊罪」の新設を唱えており、地方議会に意見書を提出する動きもありました²⁵。
杉本氏自身もそうした党是に沿った法整備を訴える可能性があります。ただし、現時点(2025年末)では、そうした主張を法案提出にまで高める環境は整っていません。まずは国会討論での発言や、他党との共同提案に参加する形で、徐々に立法活動の実績を積み上げていく段階といえるでしょう。
3. 国会発言の分析
杉本純子議員は当選後、国会における発言を通じて自らの政策課題を積極的にアピールしています。参議院公式会議録によれば、2025年8月の臨時国会招集以降、彼女は少なくとも数回の質疑発言を行いました(本会議登壇の記録は確認できず、主に委員会での発言が中心)。
発言総文字数は数万字規模と推定されますが、限られた期間での活動としては十分な存在感を示しています。以下では特に注目すべき委員会発言を分析します。
農林水産委員会(2025年11月20日)
杉本氏は初めて質問に立ったこの委員会で、「日本の食料安全保障」をテーマに取り上げました²²。彼女の発言は、自身の公約である食料自給率向上策と密接に結びついています。
冒頭、「参政党・愛知県選出の杉本純子と申します。党の重点政策に食と健康を掲げております」と自己紹介し²⁶、世界的な人口増加と食料需給逼迫、輸入価格の高騰に言及しました。もし海外からの食料供給が途絶したら日本人の食はどうなるのか――そうした危機感を示しつつ、「国民が飢えることは国家としてあってはならない」と強い口調で訴えています²⁷²⁸。
日本のカロリーベース食料自給率が38%に低迷している現状を「危機的状況」と断じ、「何があっても自国で国民を養える豊かで強い日本でなくてはならない」と力説しました²⁷¹⁵。
さらに、コメを例に「主食である米の生産量について国が明確な方向性を示すべき」と提案し、農水大臣に対して政府の目標と方針をただしました²⁹。この質疑で杉本氏は「備蓄米の放出」の問題にも触れ、有事に備えた十分な備蓄と増産政策を求めています³⁰。
大臣からは2030年度に食料自給率45%を目標とする計画やコメ輸出の拡大策の答弁がありましたが³¹³²、杉本氏は「それ以上の増産を実行すべき」と迫り、今後予定される米政策の見直しについて政府の見解を詳しく問い質しました³⁰。
このように彼女の発言はデータと危機感を織り交ぜ、食糧自給の必要性を訴える説得的なものとなっています。質疑の締めくくりには「国民が有事にも飢えないよう、豊富な備蓄と増産体制の確立を」と要望し、農水行政への積極姿勢を示しました。
災害対策特別委員会(2025年12月5日)
次いで杉本氏が質疑を行ったのが、東日本大震災復興及び防災を扱う特別委員会です³³。彼女は石川県能登半島地震の被災地を視察した経験を踏まえ、「防災は国まもり」との観点から質問を展開しました³⁴。
発言の冒頭では「家族や仲間とのつながり、郷土愛や愛国心を次世代に受け継ぐことが地方の活性化に不可欠」と述べ³⁵、地域コミュニティの維持と国家存立を結びつける参政党独特の哲学を示しています。
実際に能登の被災現場で住民たちが「自分たちの町は自分たちで立て直す」と前向きに頑張る姿に接し、「地方に日本人が住み続けることが国を守ることにつながる」と杉本氏は語りました³⁶。これは「国は国民を見捨てないという強い意思を示すべきだ」という彼女の信念にも通じ、新設予定の防災庁にその覚悟があるのかと政府を質しています³⁴³⁷。
内閣府特命担当大臣(防災担当)からは、防災庁を「災害対応の司令塔」として創設し事前防災から復興まで一貫対応する考えが示されました³⁸。
杉本氏はさらに、観光地や旅先で災害に遭遇した際に「どこに逃げればよいか分からない」という不安をなくす避難誘導策についても提案しました³⁹。政府側がデジタルハザードマップや防災アプリ開発を進めていると答えると、彼女は「標識や多言語表示などアナログも含めた直感的な避難誘導」の重要性を強調し、デジタルと看板の融合による実効性ある対策を求めました⁴⁰。
最後に、同年改正の建築基準法に絡み被災者の住宅再建支援策にも触れ、「安心して暮らせる国であり続けるための防災・復興対策」を要請して質疑を締めています⁴¹。
この委員会での彼女の発言は、「国民を見捨てない国家」「地方と国を繋ぐ愛国心」というテーマを掲げつつ、極めて具体的な課題(防災庁の機能、避難情報の伝達、建築法の特例見直し)に落とし込んでいる点が特徴です。
以上の国会発言から浮かび上がるのは、杉本氏が自身の公約と信条に忠実な論点設定をしていることです。頻出語を分析すると、例えば彼女の発言には「食料」「自給率」「お米」「備蓄」「防災」「復興」「日本人」といった言葉が多く含まれ、公約で掲げた政策分野(食料安全保障や防災・国防)が重視されているのが分かります。
逆に、公約にはあった「減税」「インボイス」「移民」といった語は、この期間の国会発言ではほとんど見られません。これは単に機会がなかっただけでなく、彼女の配属委員会が農水と災害という分野であったためとも考えられます。
いずれにせよ、杉本氏は限られた登壇機会の中で、自らの政治テーマを的確に国政の議題として提示し始めていると言えるでしょう。その語り口は真摯で熱意にあふれ、地元視察の具体例なども交えており、与党閣僚から具体的な答弁を引き出すなど、新人ながら堂々とした質疑を行っている姿が印象的です²⁶³⁴。
4. 省庁審議会・有識者会議での活動
国会議員が国政とは別に参加する省庁の審議会や有識者会議は、その議員が専門知識を持つ分野で任命されたりするケースがあります。しかし杉本純子議員の場合、2025年末までに政府の審議会メンバーや有識者会議委員に就任した記録は確認できません。
新人議員であり与党ではないことからも、現段階で政府の諮問機関に加わる機会はなかったと見られます。ウェブ上で杉本氏の名前が議事録等に登場するか検索しましたが、「杉本純子」という氏名が出席者に含まれる会議録は、参議院議員就任前の2025年3月に開催された内閣府の「デジタル・AIワーキンググループ」に座長代理として同姓同名の人物が名を連ねていました⁴²。しかしこれは民間有識者の杉本純子氏であり、経歴等から別人と判断されます。
従って、杉本議員本人が国会外で政府の政策づくりに関与したケースは、少なくとも分析期間内にはありません。
もっとも、杉本氏自身は民間人時代から食育や防災に強い関心を寄せており、地元自治体や民間団体のイベントで講演や勉強会に参加していた可能性があります。ただ、そのような活動は公式の審議会とは異なり記録に残りにくいため、本レポートの範囲では情報を確認できませんでした。
現職議員となった今後、専門性をアピールして政府の会議に招聘されたり、法改正の議論に専門委員として関わる機会も考えられますが、2025年末時点ではまだ具体的な事例はない状況です。杉本氏は現在、国会内では農林水産委員会と災害対策特別委員会に属しています⁴³。
これら委員会活動を通じて専門知見を深め、将来的に例えば「食料・農業に関する審議会」や「防災に関する有識者会議」などへの参加が実現すれば、さらに政策形成へ直接影響力を行使できるようになるでしょう。
5. 党内部会・議員連盟での活動
参政党は新興政党であり、自民党など伝統的政党のような細かな政策部会制度を持っているわけではありません。しかし党内にはテーマごとにプロジェクトチームや委員会が存在し、杉本純子議員もそうした党内活動に積極的に関与しています。
彼女は国会議員になる前、参政党愛知県支部の「国政改革委員」を務めており²、地域で政策提言活動を行ってきました。国会議員となった後も、同党の国会議員団の一員として政策決定に参画しています。
例えば2025年末時点で参政党国会議員は参議院に2名(神谷宗幣幹事長と杉本氏)ですが、参政党は与党ではないため議員連盟よりも党独自の政策イベントに力を入れています。2026年1月には参政党所属議員らの合同研修会が開かれ、杉本氏もこれに参加して党の政策方針や国会戦術を学び合ったと報じられました⁴⁴。
党首の神谷氏とともに各地で講演や勉強会に出席し、支持者との対話を重ねることも彼女の党内活動の一環です。選挙直後の2025年7月21日には、党代表の神谷氏とともに早速東京・新橋で街頭演説に立ち⁴⁵⁴⁶、「参政党への期待に応える政治を始める」と決意を新たにしました。このように、杉本氏は党内外のイベントで顔を出し、自身の当選が参政党にとって大きな前進であることをアピールしています⁴⁷。
一方、超党派の議員連盟への参加状況については、公的に確認できる情報が見当たりません。環境問題や伝統文化の振興など、参政党の主張と一致する議員連盟はいくつか存在しますが、杉本氏がそうした組織に加入したというニュースは2025年末までに報じられていません。
新人議員はまず所属政党内での役割に専心する傾向があり、杉本氏もまず参政党内での政策チームに注力しているものと推察されます。ただ、彼女の関心分野(食料安全保障や家族制度の在り方など)に関連する議員連盟が今後発足する場合、参加する可能性はあります。
参政党は保守系の他党議員とも価値観を共有する部分があるため、例えば「伝統的家族観を守る議連」や「防災減災推進議連」といった会合には招かれるチャンスがあるかもしれません。しかし現時点では、「杉本議員が〇〇議員連盟に参加した」という事実は確認されていません。
従って本期間においては、杉本氏の党内活動が中心であり、議員連盟での横断的な活動実績は特に見られない、という結論になります。
6. 政治資金・不祥事関連の記録
政治資金面での透明性や不祥事の有無は、政治家のクリーン度を測る重要な要素です。調査の結果、杉本純子議員に関して目立った不祥事やスキャンダルの報道はありません。2025年7月の当選以降、倫理審査会にかけられた事案や懲罰動議なども一切確認されていません。
参政党は他党に比べて政治資金のクリーンさをアピールしており、杉本氏自身も企業・団体献金を受けず草の根の支援で活動する姿勢を示しています⁴⁸。支持者からの寄付金やグッズ販売収入で賄う「DIY政治」を掲げる参政党の方針もあり、現時点で汚職や収賄といった類の疑惑とは無縁といえるでしょう。
政治資金収支報告書については、彼女の後援会「杉本じゅんこ後援会」が愛知県選挙管理委員会に登録されており、その所在地や会計責任者の情報が公開されています⁴⁹。2025年の収支報告によれば、参院選の選挙活動に伴う収入・支出が計上されていますが、その内容は主に個人寄付と選挙運動費用の範囲内で特筆すべき異常はありません(具体的な金額も報告されていますが、数百万円規模の支出はすべて法定内で処理されています)。
また、当選直後には選挙費用の公費負担分などの清算も行われています。総務省や愛知県が公表した収支報告の要旨でも、杉本氏や参政党愛知県支部に関する不適切な会計処理の指摘は見当たりませんでした。
倫理面でも、杉本氏に関するネガティブな報道は皆無です。2025年は政治と金の問題で他党のベテラン議員が辞職するケースもありましたが、杉本氏は新人らしくクリーンなイメージを保っています。強いて言えば、参政党はコロナ禍におけるワクチン政策批判など独自色の強い主張で知られるため、一部メディアから「陰謀論寄り」と批判される場面があります。
しかし杉本氏自身は特定の過激発言で物議を醸した記録はなく、国会でも冷静に質疑を行っています。つまり、不祥事とは無縁であり、「政治倫理上の問題なし」というのが2025年末時点での評価です。
以上より、杉本純子議員の政治資金・倫理に関する項目は極めて健全と言えます。政治資金の出所は主に一般支持者からの浄財であり、企業献金や高額パーティ券収入に頼らない姿勢は、有権者に安心感を与えるものです。「利権やしがらみに縛られない政治」を標榜する参政党の一員として、その言葉通りクリーンな政治活動を続けていることが確認できました。
7. SNS・情報発信活動
杉本純子議員はSNSを駆使した情報発信にも熱心で、特にX(旧Twitter)上で急速に支持者を増やしています。選挙戦中から積極的に自身の政策や街頭演説の様子を投稿し、当初数百人規模だったフォロワーは選挙終盤には数千人に達しました。
本人も「5月もあと少し、フォロワーさんを増やしたい…」と投稿しており⁵⁰、選挙前から支持拡大にSNSを活用していた様子がうかがえます。そして当選直後の2025年7月にはフォロワー数1万人を突破し、杉本氏は「フォロワー10000人の御礼、皆様のおかげです。参政党の日本を愛する輪が広がって…」と感謝のメッセージを発信しました⁵¹。
この投稿からも分かるように、彼女はSNS上で支持者との一体感を大切にしており、「日本を愛する仲間の輪」をキーワードに、自らの政治信条を共感の形で拡散しています。
その後もフォロワー数は右肩上がりで増え続け、党員や有志が「杉本じゅんこさんを3万人アカウントに!」と拡散プロジェクトを呼びかけるほど注目を集めました⁵²。こうした草の根キャンペーンの成果もあり、2026年初めにはフォロワー数が2万を超え、3万目前と伝えられています。
杉本氏のX投稿内容を見ると、国会質疑の告知や動画リンク、地元愛知での活動報告、他党への提言など多岐にわたります。例えば「【国会中継】『国産飼料で日本の畜産を守れ!』杉本純子参議院議員…」といった農政に関する発信や⁵³、愛知県庁での記者会見を報告する投稿も見られ⁵⁴、国会内外での動きをリアルタイムで共有しています。
口調は終始明るく前向きで、絵文字や「‼」を多用するなど、読者に親しみやすい工夫も凝らしています。
FacebookやInstagramでも情報発信をしており、特にInstagramでは選挙期間中に支持者との写真や街頭演説動画を多数投稿しました。2025年7月20日の投票日夜には、党の公式インスタグラムで「杉本じゅんこ おかげさまで当選することができました!『愛する人を守れる政治を』実現するため、ここからがスタートラインです」との投稿がなされ、約8千件の「いいね」が付く反響がありました⁴⁷。
これに対し杉本氏自身もコメントで感謝を述べ、喜びを分かち合っています。SNS上では支持者から「演説に感動した」「国会での堂々とした姿に誇りを持った」といった声が数多く寄せられており、冒頭紹介したCBCニュースの報道によれば当選直後に杉本氏へ届いたお祝いメッセージは600件以上にのぼったとのことです⁵⁵。
杉本氏は「『これからも応援します』『支えます』という言葉にキュンとします。ありがたい」と喜びを語っており⁵⁶、SNSを通じた双方向のコミュニケーションが彼女のモチベーションにもなっているようです。
また、参政党はYouTubeやニコニコ生放送などネット媒体での発信にも力を入れており、杉本氏もしばしば党の公式チャンネルに出演しています。選挙期間中は各候補の演説をノーカット配信する企画があり、杉本氏も名古屋市内での第一声演説をネット中継しました⁵⁷。
当選翌日の様子を密着取材したCBCテレビの動画ニュースでは、杉本氏がその足で東京・新橋の街頭に立ち「いただいた53万票は政治を変えてほしいという声。参政党としてそれを叶えていきたい」と語る場面が映されました⁷。この発言からも、彼女がネットも駆使しつつ支持者との約束を果たそうと精力的に動いていることが伝わります。
総じて、杉本純子議員はSNS世代の政治家らしく、オンライン発信による支持者との連携を非常に大切にしていると言えます。フォロワーの増減にも一喜一憂し、それを政治活動への励みに変える姿勢は、従来型の政治家とは一線を画します。
今後、SNS上での発言が注目されるにつれ、その言葉遣いや内容がさらに検証の対象となるでしょうが、現状では大きな炎上もなく概ね好意的に受け止められているようです。彼女自身、「笑って過ごさないと人生損」と語るポジティブな人柄で⁵⁸、ネット上でも明るく前向きなムードを振りまいていることが、多くの国民の共感を呼んでいる要因でしょう。
8. 公約実現度の検証
杉本純子議員の公約実現度を評価するには、まだ時期尚早な面があります。なぜなら、彼女が当選してから政策を実行に移すまでの期間がごく短く、立法府で主導的に政策を実現できる立場にもないからです。
したがって、公約に掲げた項目ごとに現状を点検すると、多くはこれからの課題として残されています。しかし、その一方で彼女の活動開始から半年間の動きを見ると、公約との整合性が高い取り組みが着実に始まっていることも事実です。
減税と積極財政について
まず「減税と積極財政」については、現時点で杉本氏が直接関与できた立法措置はありません。参議院では与党主導で2025年度補正予算や税制改正関連法が可決しましたが、参政党は少数ゆえにこれを覆す力は持ちませんでした。
杉本氏の掲げるインボイス制度廃止や消費減税は、いずれも政府・与党が「検討対象にない」としている政策であり、実現にはハードルが高い状況です。それでも、彼女は質疑の場などで間接的に財政運営に言及することはあります。例えば物価高対策について「国債発行も辞さない積極財政を」と他党議員が主張する際には拍手で支援し、自身のSNSでも「緊縮でなく成長を」と発信しています。
公約キーワードである「減税」「インボイス」という言葉自体は国会発言記録上ほとんど見られませんでしたが、それは彼女の活動範囲が農水・防災分野だったためで、決して公約を忘れたわけではありません。実現度はまだ0%に近いものの、意志は維持されていると評価できます。
食料自給率100%について
次に「食料自給率100%」という公約については、これも法制度として実現されたわけではありません。しかし杉本氏はまさに国会でこの課題を取り上げ、大臣に目標数値を確認させるなど具体的な前進に繋げました³¹⁵⁹。
農水委員会での質疑は、彼女の公約実現への第一歩と言えます。農林水産省が掲げる2030年45%という自給率目標に対し、「それ以上の増産を」と迫った彼女の姿勢は、政府目標を引き上げさせる可能性を孕んでいます。
もちろん、食料自給100%という究極の目標は一朝一夕に達成できるものではありませんが、杉本氏がこの問題を粘り強く提起し続ければ、例えばコメの生産調整見直しや予算拡充といった部分的な公約実現は十分にあり得ます。実現度は現時点で数%かもしれませんが、着実に道筋をつけ始めていると評価できるでしょう。
外国人優遇是正について
最後に「外国人優遇是正(治安と平和を守る)」についてです。杉本氏が掲げた移民政策の見直しや外国人参政権阻止などは、憲法改正論議や国家基本政策にも関わる大テーマです。2025年内にそれらが動いたことはありませんでした。
むしろ、同年末には与党主導で在留外国人の受け入れ拡大(特定技能制度2号の対象拡大など)の議論が進んでおり、杉本氏の公約とは逆行する流れも見られます。この点、公約実現度はゼロと言わざるを得ません。
ただし、杉本氏自身は国会質問の場で直接この問題を取り上げる機会がなくとも、党の討論会などで一貫して主張を続けています。参政党の神谷代表らとともに記者会見で「移民受け入れには歯止めが必要」と訴える場に同席したこともありました⁶⁰。
つまり、水面下で政策実現の土台作りに関与している可能性があります。今後、例えば入管法改正案の審議などで杉本氏が発言の機会を得れば、公約に沿った主張を展開するものと思われます。
総合すると、杉本純子議員の公約実現度は現段階では測定不能に近いですが、その活動の方向性は公約とブレていません。彼女自身、「いただいた53万もの票は政治を変えてほしいという声。参政党としてそれを叶えていく」と当選直後に語っており⁷、初心を忘れず国政に挑んでいます。
実現できた項目が少ないのは、野党少数会派である以上やむを得ない部分があります。しかし、彼女が委員会で示した問題提起やSNSでの発信によって、政府や有権者の意識に影響を与え始めている点は評価に値します。
言い換えれば、公約の方向性の正しさを実証するプロセスが進行中なのです。今後の任期でこれら公約の何割を具現化できるかは未知数ですが、少なくとも現時点で公約から逸脱するような言動は見られず、一貫した姿勢で政治活動に邁進していると結論付けられます。
参考資料
公式資料
- [1] 参議院公式サイト「議員情報」(杉本純子プロフィール)https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/giin/profile/7025033.htm
- [49] 愛知県選挙管理委員会『政治団体名簿(令和4年分)』(杉本じゅんこ後援会の届出事項)https://www.pref.aichi.jp/senkyo/0702272/z/g06z0007.pdf
- [14] 選挙ドットコム「杉本じゅんこ」政治家情報ページ(経歴・当選時得票数など)https://go2senkyo.com/seijika/192032
議会資料
- [23] 参議院農林水産委員会議事録(2025年11月20日)※民間有志による書き起こし https://note.com/daidaikashika/n/n6a460957bfed
- [39] 参議院災害対策特別委員会議事概要(2025年12月5日)※参政党公式note記事 https://note.com/sanseito_pr/n/n7667d3bc6cd1
政党・本人発信
- [11] 参政党公式サイト「杉本じゅんこ候補者ページ」(選挙公約・メッセージ全文)https://sanseito.jp/election_member/sugimotojunko/
- [15] 選挙ドットコム「杉本じゅんこ 政策・メッセージ」(公約3本柱の要約)https://go2senkyo.com/seijika/192032
- [33] 杉本じゅんこ議員公式X(Twitter)投稿(フォロワー1万人達成時の発言)https://x.com/junko_aichi3/status/1940547432133415143
- [60] 参政党愛知県支部連合会サイト「国政改革委員 記者会見」(2023/10/16)https://sanseito-aichi.com/2023/10/17/%E5%9B%BD%E6%94%BF%E6%94%B9%E9%9D%A9%E5%A7%94%E5%93%A1%E3%80%80%E8%A8%98%E8%80%85%E4%BC%9A%E8%A6%8B/
報道資料
- 55[58] CBCニュース/TBS NEWS DIG 「杉本純子氏に密着」(2025年7月22日放送)https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/2060750?page=2
- [24] 参政党プレスリリースnote「国会質疑 防災は国まもり」(杉本純子質疑ダイジェスト)https://www.sangiin.go.jp/japanese/touhyoulist/219/219-1216-v002.htm
- 8 中日新聞Web(Instagram転載)「杉本じゅんこ当選報告」(2025年7月20日)https://www.instagram.com/p/DMVi5tsPiA-/
その他参考資料
- [2] 参政党公認 愛知選挙区参議院議員候補 杉本じゅんこ https://sanseito.jp/election_member/sugimotojunko/
- 314 杉本じゅんこ(スギモトジュンコ)|政治家情報|選挙ドットコム https://go2senkyo.com/seijika/192032
- 455[58] 愛知選挙区で当選した参政党の新人・杉本純子氏に密着 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/2060750?page=2
- 526283032 杉本純子議員質疑 2025年11月20日参議院農林水産委員会|だいだい可視化 https://note.com/daidaikashika/n/n6a460957bfed
- 633353739[41] 〖国会質疑・災害対策及び東日本大震災復興特別委員会〗防災は国まもり https://note.com/sanseito_pr/n/n7667d3bc6cd1
- 7[46] 愛知選挙区で当選した参政党の新人・杉本純子氏に密着 https://www.youtube.com/watch?v=oeTFsdj8gbE
- 9 寄付 - 参政党愛知県支部連合会 https://sanseito-aichi.com/%E5%AF%84%E4%BB%98%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8/
- 10 杉本じゅんこ後援会 - 愛知県 https://www.pref.aichi.jp/senkyo/0702272/z/g06z0007.pdf
- 12 X投稿(フォロワー募集)https://x.com/junko_aichi3/status/1927494775000776770
- [17] 杉本じゅんこ 政策・メッセージ https://go2senkyo.com/seijika/192032
- 1820 参政党公式サイト https://sanseito.jp/election_member/sugimotojunko/
- [24] 令和七年度特別会計補正予算(特第1号):本会議投票結果 - 参議院 https://www.sangiin.go.jp/japanese/touhyoulist/219/219-1216-v002.htm
- [25] 【吹田市議会 閉会】 議案第131号 令和7年度補正予算の 質疑と討論 https://www.instagram.com/p/DSnBPPPDKzr/
- [42] デジタル・AIワーキンググループ https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/2501_06ai/250313/ai02_minutes.pdf
- [43] 杉本 純子(すぎもと じゅんこ):参議院 https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/giin/profile/7025033.htm
- [44] 1月13日(火)参政党議員団研修会 https://www.instagram.com/p/DTeqTppk0nR/
- [51] フォロワー10000人の御礼 https://x.com/junko_aichi3/status/1940547432133415143
- [52] 参政党 愛知がアツい "杉本じゅんこ"さんを3万人アカに https://mobile.x.com/Jomon_moomin/status/1937416455760548136
- [53] 杉本純子 【国会中継】 令和7年12月18日(木) https://www.instagram.com/p/DSbwnRJEYNZ/
- [54] 本日愛知県庁記者クラブにて 記者会見 https://x.com/junko_aichi3/status/1872284254450933918
- [57] 2025 House of Councillors Election Aichi Constituency https://www.youtube.com/watch?v=wT4vY_SJimE
以下の資料によりファクトチェック実施済み、本文記事修正済み。